ワクワクするようなこと やってみたい
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めざせ、スリランカ紅茶研究所

 イギリスを尊敬、人々に礼儀・作法を教えてくれた

 スリランカが独立したのは1948年です、それまで約140年間はイギリス領でした。
植民地と聞くと奴隷制度、独立戦争など歴史的に悲惨な社会を思い浮かべるの
ですが、スリランカは少し様子が違います。私に英語を教えてくれたスリランカ人
の講師はイギリス人を尊敬していると言ってました。

 英語の授業の中で尊敬できる理由を質問したことがありました。彼が最初に挙げた理由は、イギリス人は無頓着なスリランカの人々に礼儀・作法を教えてくれたと言いました。

 そして今でも活躍し続ける鉄道を作ってくれた。それも山岳を登り、トンネルを抜け、鉄橋を渡る素晴らしいものだったと。酪農、野菜作り、紅茶・コーヒー、ゴム園などなど挙げれば限がないとも。
【写真はコロンボ・フォート駅、日本で言えば東京駅、ここから全国へ鉄道が延びています】

 そうだ 紅茶研究所が近くにあるはずだ

 見学をたて続けに断られてしまった探検隊、車内は重い雰囲気でガイドさん
はヌワラエリアへ行こうと、ギブアップ発言。ゆっくり迷走する車の中で、私
は一人解決策を考えていました。ふと頭に浮かんだのがディンブラにある紅茶
研究所のことでした。今回の探検で訪問してみたい施設に挙げていたのですが
どういう場所なのか見当がつかず遂敬遠していたのでした。「そうだ、紅茶研
究所にアタックしてみよう」さっそくガイドさんに伝えました。

 ガイドさんは紅茶研究所の場所を知っており、それも近くだと言うことでした。私は残り少ない夕暮れまでの時間を気にしながら、自分の持てる交渉力で必ず成功させたいと決意を固めておりました。

 標識の指示に従い、メインロードを右に折れ紅茶研究所のゲートを目指します。やがて鉄道の踏み切りのような長い竿がさえぎるゲートに到着しました。寄ってきたガードマンにオフィスへ行きたいと許可を申請、小さな許可証を渡されゲートの竿が上がりました。

 オフィス棟まで坂を下ったり登ったり、広い農園の中を走ります。やがて風
格のあるオフィス棟に到着しました。とりあえず駐車場に車を停めると、いか
めしい姿のガードマンが飛んで来ました。「ご用件は?」「入館許可証はお持
ちですか?」と。
飛び込みで来た探検隊、許可証など何も持っていませんでした。

さあ、ここから勝負、私の気持はすでにリングに上っておりました。