将来の人材、山の上の子供全員が学校に通う
この紅茶の生産地でも、子供たちが集団で通学する姿を良く見かけます。女の子たちの通学は白のセーラー服にオカッパの髪型、「お笑い芸人の響きのセーラー服姿」に似てます。そして男の子は半そでシャツです。
正式国名はスリランカ民主社会主義共和国、生活を一見したところ特に社会主義の特徴は感じられないのですが、住人たちに聞くと「病院と学校が無料だ」と自慢げに語ります。
以前、識字率が90数パーセントと高いことを聞きました、学校教育の努力が現れているのでしょう。 この山の上の紅茶農園も学校が整備され、子供たちはみな通学しているそうです。親たちは子供が親と同じように農園で雇ってもらえることを期待しているそうですが。子供たちの心はどうなんでしょうか。しかし、この教育が紅茶産業を支える次世代の優れた人材育成に繋がることは確かなようです。
さて、工場見学はローリング・マシンに掛けて茶葉を揉む(もむ)シーンをみました。そしてどうなったのでしょうか、お話しましょう。
まるで堆肥のような無残な茶葉の粉、大丈夫かな?
ローリング・マシンの底を開けて取り出した茶葉、湿った堆肥のような姿で出てきました。色は多少緑が残り、潰れない茎が小枝のように残っています。(写真をダブルクリックで拡大してご覧ください)
素人目ですが、こんなに力任せにガンガン潰して大丈夫なんでしょうか、茶葉の温度も上昇しているようですし、醗酵も進んでますね。気になりますが、それは専門家に任せることにして、紅茶の工程を再度おさらいしておきましょう。
紅茶の工程は=萎凋 → 揉捻 → 発酵 → 乾燥ですね。
揉捻(じゅうねん)がローリング・マシンの工程です。しかし揉捻のあとすぐ醗酵に行くわけではありません。見てお分かりの様にこの茶葉の中には、芯芽や若芽など高級なものと通常の葉、そして茎など製品にならないものが混ざっています。これを選別する工程が入ります。次回はこのふるいわけの説明をいたします。
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